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野鳥撮影紆余曲折・其の二
ボーグに決めた!
天体望遠鏡のすすめ。





カワセミを撮り始めてからの撮影機材の試行錯誤です。
前回「野鳥撮影紆余曲折」を2006年2月に掲載し、「現在天体望遠鏡を思案中」として中断していましたが、その後悩みに悩んだ挙句、2007年9月にとうとうボーグ101EDを購入しました。
ボーグ (BORG) はプラレールのタカラトミーの関連会社、トミーテックの天体望遠鏡のことです。
これから野鳥撮影を始められる方の参考になればと思いこのページを作成しました。
青い文字をクリックすれば、写真が開きます。



まず、根本的な部分を整理しますと、私が野鳥撮影でやりたいことは、

・カワセミを大きく撮りたい。
・カワセミの羽毛を撮りたい。
・カワセミのトビモノを撮りたい。
です。
「鳥の居る風景」を撮りたいのではなくて、鳥そのものを撮りたいのです。

とりわけ、その中でカワセミの羽毛を撮りたいということが最重点であり、レンズに求める機能は解像度です。 AFなどの機能は別に必要としません。AFは前の枝に合焦したりと思うようになりません。 また、「トビモノ」にもホバや遠くのトビモノでないととても追えないでしょう。 ですからとにかく解像度重視の機材選択になります。もちろん予算はできるだけ少なくです。

そして今までやったことは
400mmズーム F5.6
400mm単焦点 F5.6
500mm単焦点 F4.5
フィールドスコープ デジスコ
フィールドスコープ リレーレンズ
カメラレンズでデジスコ
です

カメラレンズの解像度はやはりズームではなく単焦点の方が良いということで、 単焦点を中心に使ってきました。 しかし、それぞれの結果は今ひとつ納得できるものではなく、フィールドスコープでデジスコをしたり、 一眼レフに繋いだりといろいろやってみました。

以上の中で良かったものは、やはり500mm単焦点 F4.5 です。 明るいレンズの実力は違います。どのような表現が的を得ているのか分かりませんが、 ピントが甘い時も甘いなりにシャープさが感じられるんです。 また、400mmのF5.6の時にはSSを稼ぐためマイナスの露出補正を強くし、 レタッチで明るくしたりしていました。 また、シャープさが足りないのでレタッチでシャープを強くかけたりし、画像の劣化はひどく、 写真というより絵のようなものになってしまい、大変見苦しいものになってしまいます。 これらの点が500mm F4.5 により大幅に改善されました。 明るさとレンズ口径による解像度の効果でしょう。
しかしそれは完全にスッキリしたと言えるものではなく、どこか不満も残りました。

また、以外に良かったのがフィールドスコープを一眼レフに繋いでの解像度です。 お世辞にもジオマの評判は良いと言えませんが、周辺部を除いて意外なほどシャープに写りました。
ひょっとして500mm F4.5 より良いのではと思ったりもしましたが、明るさが障害になります。

次に、思っていたよりもがっかりしたのは、カメラレンズでのデジスコです。 シャープさを求めて手に入れた単焦点レンズです。 これをスコープ代わりに使えばシャープなデジスコ撮影ができるのではと試してみましたが結果は「あれっ、カメラレンズより望遠鏡の方が良いのか?」です。
どのレンズを使ってもフィールドスコープより良いとは思えないのです。

そのころから天体望遠鏡が非常に気になり始めました。

望遠鏡メーカーに聞くと、レンズの性能は天体望遠鏡が一番良く、次にフィールドスコープ、 そして双眼鏡の順だということでした。

また、カメラレンズは収差をとるために中央部の解像度を若干犠牲にしているということもネットを検索しているうちに知りました。 考えてみれば何枚ものレンズを使っていろいろ補正しているのですから、当然解像度は落ちるでしょう。

とは言うものの効果の程や使用感などの分からない天体望遠鏡です。EDは高価だし、もし球面による歪みで絵が丸く写ったりしたら使えないし、 アクロマートは色収差が目立つだろうかなどいろいろ悩みながら、 どうもはっきり決めかねてここまで来ました。

しかし、やはり今のレンズでは解像度と言う点で限界があるように思い、 部品を変えることにより融通の利く、ボーグの望遠鏡を購入することに決定しました。

77アクロマートで始めようかとも思いましたが、今まで500mm F4.5 を使っているだけに、 やはり口径は10センチが欲しい。現行、101はアクロマートがないので、思い切って101EDに決定しました。

また、その使い方として一眼レフに直焦点で使うことをメインに考えました。 望遠鏡の場合は通常デジスコとしての使用や接眼レンズをつけて一眼レフに繋ぐ方法がありますが、 部品を組み合わせていくボーグの場合、直焦点でカメラレンズと同じ使い方をする方法も使えます。

デジスコとして使う場合は77EDの方が良いと思いますが、 デジスコは専用の接続器具が発売されるようになり、全体として高価なものになってきました。 当初のデジスコの大きな長所としての、安価に望遠撮影を実現するという魅力がなくなってきました。 逆にデジタル一眼レフも随分価格が下がりペンタックスで35mm換算で1.5倍の望遠効果があり、 オリンパスのフォーサーズにいたっては2倍の効果があります。
これらの点でやはりこれからは一眼レフに分があると思われます。

また、デジスコや接眼レンズを付けて一眼レフに繋ぐ方法も間に余計なレンズが入る他、 地上プリズムを入れないと逆像になってしまいます。 これらは間違いなく解像度にはマイナス要因だと思います。



限界分解能

レンズには限界分解能っていうのがあるらしいですね。解像力の限界こと。
レンズの口径によって変わってくるらしい。
10メートル先の限界分解能は口径65mmで0.094mmらしい。
これでいくと口径100mmで0.060mm、口径125mmで0.048mmぐらい。
20メートル先ならその倍の大きさより小さなものは解像できない。(鳥の羽毛の太さは0.05〜0.2mmくらいらしい)

口径65mmで20メートル先なら0.188mmより小さいものは見分けられない。人の普通の毛髪で0.08〜0.09mm。ということは20メートル先の人間の毛髪も解像できない。それなら鳥の羽毛なんて解像できるはずもない。

また、これは限界であってレンズの性能によっても変ってくるだろうし、後ろに続く中玉や後玉、ブリズムやアイピースは解像力という点ではマイナスの要因だと思います。
結局シャープな鳥の写真は精度の高い対物レンズでマイナスの要因を排除して如何に近くで撮るかということでしょうね。

それを私は正立プリズムの内臓されたジオマED65Sにアイピースを付けて、その後ろにさらにコンデジのレンズ群を付け、おまけに30メートル先のカワセミを写して不満に思っていた。写るわけがない。ジオマは精一杯頑張ってくれていたんだ。




直焦点ですと前玉から入った像が直接カメラの映像素子に届きます。

また、最近コンデジに直焦点でレンズをつける改造をしている方が居られます。 私にはとても出来そうにありません。

以上のことから基本的に一眼レフで直焦点の使用とし、 焦点の距離が不足するときには専用のテレコンやカメラレンズのテレコンなどで、 画質の劣化など見ながら使っていこうと思い、ボーグ101EDに決定しました。



ボーグ101ED


以後、別ページでボーグの使用感や使用法などを紹介していきたいと思います。



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